過去からの便り
父方の祖父の知らせを受け2日が経ちました。
昨日は変な興奮で書き走ってしまいました。
母が父方の叔父に連絡をしたところ、やはり相続の件でした。
祖父の遺産の法定相続人であるということは、代襲相続人ということなので、父親だった者は既に死亡しているのかも確認しました。
父親だった者は10年前に他界していることを知りました。
母は自分の蒔いた種で将来父親だった者やその親族達から嫌な思いを受けないか、ということをずっと心配していたそうで、今回の他界の知らせにほっとしたようです。
母がほっとしたと聞いて、私もほっとしました。
暫くは何の感情も湧かなかったのですが、今は複雑です。
まず、父方の叔父に腹が立ちました。
父方祖父の現金等遺産分割が出来るものは2年前に兄弟姉妹(父方叔父・叔母)で協議分割を終えているはずです。
そして土地の譲渡をしようとして法定相続人全員の署名と印鑑証明が必要であるので、今回の依頼に至った訳です。
父親だった者に遺産があったとは思えませんが、その知らせすらくれなかった父方の叔父・叔母達。
母の治療費に慰謝料に払われなかった養育費の一部として自分の取り分を貰うと主張したいと思いました。
でも、今後の係わりを持たない為にも相続放棄の書類を送ってもらうことにしました。
その後父親だった者に対する怒りというか虚しさが湧き上がりました。
元々父親はいないと思ってずっとこれまで生きてきました。
母親を辛い目に合わせ、養育費の支払いも無ければ季節の頼りなども一切無い者を、私という自己を形成する影響を与える人間の1人として認めませんでした。
最後も、警察の厄介になるような碌な死に方ではなかったようです。
最後の最後まで父親としての役割は一切行わずに、人に迷惑をかけて死んだのだ、と思うと、そんな奴との関係が将来私に問題をもたらすかもと心配し続けたこの10年間の母の憂いた時間を返せという怒りと、私が奴を自分の人生から締め出したように、奴の中にも私という存在は無かったのだ、という虚しさが広がりました。
死んでしまっているから、怒りや虚しさの捌け口は無く、文句を言っても仕方ありません。
せめて過去から解放されたと思うことにしたいと思います。
今回の知らせは、過去を色々と引きずって来て掘り返して行きました。